本質を見失う日本人
現在の日本はまさに資格社会と言われるほど様々な資格が乱立しており、それを採用の基準とする会社も多いです。
しかし、現在ある資格の中で企業の実務において本当に有意義とされる資格は少ないように感じます。
日本人は勤勉で真面目な正確ですが、昔から海外と違って物事の本質を見抜く力が欠けているように思います。それが資格と言う形の見える形で、人材の採用を決める方が無難だと言う企業の人事部の考え方は変わっていません。
バブル崩壊後、土地を担保として融資を決めていた銀行のシステムは、海外から手痛く指摘を受けました。当時、アメリカなどの銀行融資では、担保を優先するのではなく、きちんとした事業計画をもとに、その業務のプランが高く評価され、融資を決定していると聞きます。日本は特に官僚や責任者と言われる人達の真実を見極める判断力が薄く、経歴や肩書き資格と言った目に見える形の方が高く評価されます。それはブランド物にしても、日本人は特にその名前を聞いただけで、信用や安心感を求める傾向が強く、自らの判断力で商品の価値を判断する能力には欠けていると言われています。
特に美術品に関する調査では、歴然で街角で贋作などの調査をした結果、ヨーロッパ人の方が遥かに本物を見抜く力を兼ね備えています。
その為、現在の日本は資格だらけで、それが官僚の天下り先や補助金として、大切な国民の税が使われ、現在の資格は働く労働者の資質の向上ではなく、官僚たちのいい小遣い稼ぎになってしまっているように感じます。日本人も、只真面目に努力するだけでなく、本質を見抜く力を身につけなければ、いくら株が上昇しても、再び昭和のような明るい時代は戻ってこないと思います。